探偵と弁護士
探偵と弁護士のイメージと現実
探偵というと秘密裏に動き、プライベートなところまで踏み込んで、ときに法令ギリギリのリサーチをしていそうというイメージを持たれるかもしれません。
一方、弁護士は正義の味方、法の番人的な硬いイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
いずれのイメージもフィクションのドラマや映画、漫画や小説などの影響を受けているもので、現実は少し違うところもあります。
探偵業務を行ううえでは、警察への届け出が必要な場合や探偵業法という法令のルールを守らなくてはなりません。
探偵業法では個人のプライバシーの保護や、調査にあたって他人への迷惑行為の禁止や生活の平穏に配慮することなどが求められています。
また、近年では個人情報保護法の厳守もマストとなっており、依頼者はもちろん、調査対象者に対しても個人情報の取り扱いには気を付けなくてはなりません。
もっとも、ときに依頼者の期待に応えたいと度を超した行動を取りそうになることや依頼者の目的を達成するために法令の規制すれすれのところでリスクを冒して頑張りすぎてしまうことも少なくありません。
こうしたリスクを回避し、法令のルールに基づいた適正かつ公正な調査ができるよう、弁護士のアドバイスを受ける場合や弁護士のサポートを受ける探偵事務所も増えてきました。
中には弁護士の資格を持つ方が運営している探偵事務所もあるほどです。
探偵と弁護士の連携
探偵事務所では業務の適正な運営のために、弁護士のアドバイスなどを受けるほか、相談にくる人や依頼者のサポートの点でも弁護士と連携するケースが多くなっています。
たとえば、浮気調査の依頼において浮気の事実があった場合の離婚に関する相談や、浮気相手に対しての慰謝料請求などの相談も可能です。
また、結婚詐欺に遭っているかもと婚約者の身辺調査を依頼し、詐欺の事実が明確化した場合、どのように対処すべきかを、刑事、民事の観点からアドバイスももらえます。
素行調査の結果、娘さんの婚約を破棄したい、従業員を解雇したいなどのケースでは、いかに相手とトラブルを起こさず、スムーズな解決ができるかの相談にも乗ってもらえます。
弁護士と連携している探偵事務所は、より安心して利用できるというわけです。
浮気調査後に離婚を決意した場合の相手方との交渉や、離婚後も安心して生活していくための依頼者に有利な条件交渉や親権問題や養育費の支払いなどについても、弁護士のサポートを受けられれば安心です。
有利な条件を獲得してくれ、離婚協議書の作成なども行ってもらえます。
また、協議が整わずに裁判離婚に持ち込む場合や、浮気相手に慰謝料請求をしたいといった場合も法律の専門家として、しっかりサポートしてもらえます。
探偵のプロであっても、離婚協議書の作成や法的な交渉や裁判などを代わりにすることはできませんから、弁護士の力を借りられるとより安心なのです。
弁護士と連携している探偵を選ぶ
探偵に依頼をするにあたっては法令に基づいた登録をしているかや、各種の法令のルールに基づいて業務を行うコンプライアンス意識が高い事務所かをしっかり確認するのがおすすめです。
いかに依頼者のためになろうとしてくれても、法令違反をしてしまえば、依頼者にも不利になることやせっかく掴んだ浮気の証拠も裁判で採用してもらえないこともあるからです。
そのため、法律のプロであり、交渉や裁判のエキスパートでもある弁護士と連携をしている探偵事務所であれば、より安心して利用できるのではないでしょうか。
ご自身の目的を確実に達成するためにも、安心できる探偵事務所を選ぶようにしましょう。