探偵の聞き込み・内偵調査
探偵の調査と言えば尾行、張り込みを想像する人が多いかも知れませんが、尾行、張り込みだけが探偵の調査方法ではありません。「聞き込み」という内偵調査も実施しています。
この聞き込みという調査方法は、行方不明者や所在不詳の人物を捜し出す家出調査、所在調査と、近隣住人に対して風評などを聞き込む結婚調査、身辺調査、身元調査、採用調査、信用調査などに用いられる重要な調査方法です。
いずれも様々な場所での聞き込みを実施することになりますが、聞き込み方法にも調査によって多少の違いが出てきます。
まず大きな違いは探偵という身分を明かして聞き込みができる調査と身分を隠して聞き込みをしなくてはならない調査があるのです。
探偵の身分を明かして出来る聞き込み
人を探し出すという所在調査、家出調査、行方調査などでは聞き込みにおいて特殊な場合を除き、「探偵」という身分を明かしても問題がないとされています。
例えば、子供の家出調査の場合、被調査人の交友関係に当たるにしても見ず知らずの人と相対しても殆ど会話にもなりません。
子供の家出の場合、まず友だちの親に会います。探偵の身分を明かし(その際に両親からの委任状を用意)、家出した両親が心配して探偵を頼み、手分けして必死に探していると訴えるのです。
当然、両親から委任状も提出して貰っておりますので友だちの親も納得、協力をしてくれます。親から子供に説得して貰い、情報を得るのです。
もし直接、子供と話をしたところで、ちょっとした情報を持っていたとしても「何も知らない」と答えるだけです。
また、立ち寄り先や、立ち寄るかもしれないような場所において聞き込みをする場合も同様で、身分を明かし、情けに訴え、協力を得る必要があります。
時には情報を教えて貰うために、こちらの連絡先を教えておく必要もあります。
大人の家出に関しても同様で、実際に「○○で見掛けた」などインターネットカフェ等の協力が得られ、見つかったというケースもあります。
お世話になった人などに対しても同様に友人関係に情報提供して貰い、発見に至ったケースも少なくありません。
探偵の身分を明かしてはならない聞き込み
所在調査において、借金をして逃げた人、異性問題が拗れて逃げた人、犯罪を犯してしまった人などに対して探偵という身分を明かして聞き込みを実施すると、更に逃げてしまう場合もあるので出来るだけ避ける必要があります。
そもそも探偵に依頼する以前に、探そうとする依頼人から逃避しているからです。
また、結婚に関する身辺調査、身元調査、採用調査に関しても探偵という身分を明かす事はできません。
これは依頼人が誰でどのような目的で調査しているかを隠して聞き込みをしなくてはならないからです。
この身分を明かさずに行う聞き込みはかなり難易度は高くなります。
まず聞き込みをする家人が応対してくれるかどうかが重要な点となってきます。尋ねていっても居留守を使われたり、インターフォン越しに応対を拒否されるケースが殆どだからです。
特に東京などの都心部ではその傾向が著しく高くなっています。いかに面談できるかが探偵の聞き込みの技術となってくるのです。
応対してくれた場合にも対象者について聞き回るわけですから、対象人物については特定せざるを得ません。
しかし、中には実は対象者と近い関係の人がいる場合があり、如何に対象者について調査しているのではないと印象づけて情報を聞き出せるかが内偵の技術となります。
時には不動産業者、銀行関係者などになりすまし、聞き込みを実施したりもしなくてはならないのです。やはり幅広い知識などが必要となり、聞き込みには相当な技術力が必要となります。
このように、プロの探偵が実施する聞き込みという調査方法は新人探偵や一般人には簡単にできるものではなく、技術と知識が必要です。
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