悪徳探偵によるトラブル事例・詐欺の手口

悪徳探偵

悪徳探偵が起こすトラブルや詐欺の手口にはある程度の傾向があります。

悪徳探偵の手口の傾向

①調査料金を前金で受け取り、実際の調査は何も行わない

探偵の調査料金の支払いには前払い方式と後払い方式があります。

前払い方式で事前に料金だけ受け取り、何の調査もしなかったという、実際に詐欺罪で逮捕された探偵業者がいます。

②調査人数の水増し

探偵業界では尾行を行う人数で調査料金が変わり、人数が多いほど料金が高くなります。

この料金の仕組みを悪用し、実際には調査に出ていない人数を水増しして余分に調査料金を詐取するのが調査人員の水増しです。

案件にもよりますが、尾行は「調査員2名」が業界の標準なのでいつも4人も5人も使っている探偵事務所は水増しの疑いがあります。

③違法な手段を用いたり提案したりする

違法な手段とは、例えば「詐欺師をとっ捕まえてお金を払わせる」等の犯罪に該当する方法です。

詐欺師の居場所を突きとめる調査は合法ですが、被害金回収自体を受件する行為は「非弁行為」と言い、弁護士法違反の犯罪となります。

 

探偵による詐欺と言われるが、そうではない事例

詐欺を行う人間や業者は様々な身分や職業を偽装しますが、探偵を偽装して詐欺が行われるケースもあります。

探偵業者が起こした詐欺事件として報道されたりしますが、以下のようなケースは「探偵と名乗っているだけの詐欺業者」によるものです。

①振り込め詐欺・架空請求詐欺

架空の探偵事務所名もしくは実在する探偵事務所に似た名称を名乗り、はがきやメールを送り付ける手口の詐欺で、詐欺業者が勝手に探偵と名乗っているだけの典型的なケースです。

・アダルトサイト系

「未納のアダルトサイト登録料を払え」「払わなければあなたの身辺調査を行う」等の文言で脅迫し、数十万のお金を支払わせる詐欺。

・身辺調査系

「あなたの身辺調査を行った結果、あなたに不都合な調査結果が出た。30万円頂ければ依頼人に報告をストップできる。」等の文言で脅迫し、お金を振り込ませる詐欺。

②詐欺被害の二次被害

・投資詐欺被害金の回収詐欺

「投資詐欺で被害に遭ったお金を回収できる」等、投資詐欺の被害者を狙って、電話やメール等で詐欺業者側から営業をしかけるのが特徴です。

探偵は相談や問い合わせが来るのを待つ営業スタイルが通常であり、突然知らない人に営業の電話やメールをしたりするようなことはしません。

そもそも詐欺被害者にピンポイントで連絡できるのは詐欺被害者を知っている人間たちであり、自ずとそれは騙した側の人間たちということになります。

・アダルトサイト架空請求の解決詐欺

アダルトサイトを閲覧した際の架空請求に引っかかった人をターゲットに「解決料」名目でお金を騙し取っていた業者がいました。

被害者がネットで相談先を探すことを想定し、詐欺用のウェブサイト検索連動型ネット広告で1位に表示させていたようです。

依頼を受けても実際にはほぼ何もせず、アダルトサイト運営会社の所在地を調べる程度までだったとのこと。