探偵に向いているか
探偵は決して皆同じようなタイプというわけではなく、探偵によってそれぞれ得意・不得意なことがあるものだと思います。
但し、探偵は誰でも新人の頃から調査現場で尾行・張り込みをして経験を積んでいくものですので、尾行・張り込みをするために向いている事柄の一例を挙げてみたいと思います。
特徴のない外見
まず、外見に目立った特徴がない方が尾行では有利です。
極端に高くもなく低くもない身長、つまり中肉中背の体型がベストで、一見地味で目立たない人が一番尾行がバレにくいです。
髪型やファッションに変なこだわりが会ったり、個性やオシャレ感を出したい人はあまり向いていません。
「目立ちたい」「個性的」は尾行ではタブーと言っても良いです。
好奇心が旺盛
次にその人の性格です。おそらく好奇心が旺盛な方が探偵という仕事への興味を持ち続けられるでしょう。
調査が終わるまでそれぞれの依頼案件に興味や執着を保てるかどうかという点も重要です。
度胸と慎重のバランスが良い
さらに、対象者を尾行・張り込みするには度胸が必要な場面も多くあります。怖じ気づきすぎては対象者から離れすぎて見失ってしまうからです。
しかし、度胸さえあれば良いというものではなく、逆に慎重さも求められます。
なぜなら尾行することに何の怖さを感じなくても、尾行がバレてしまうようではその度胸は何の役にも立たなくなるからです。
度胸と慎重さがバランスよく身についている人は尾行・張り込みに向いているでしょう。
人間観察が好き
人を観察して観察力を高めると尾行や張り込みの現場で役に立ちます。
例えば人の顔を記憶したり特徴をすぐに掴める、現在行動から次の行動を予測できるなどです。
但し、あまり露骨に人を観察すると不審がられるので、実際の尾行で本当に役立てるにはひそかに観察できる能力が必要です。
撮影に興味がある
次に知識・能力面です。探偵の仕事では撮影は切っても切れないため、カメラでの撮影に興味がある人は向いていると言えます。
カメラに詳しいとさらに良いですが、いかに対象者や周りの人にバレずに上手く撮影できるかの方が重要になります。
運転に慣れている
また、車やバイクでの尾行もありますので、探偵になる前から運転に慣れていたり道路に詳しい方が有利です。
免許のない人や地理が苦手で覚えられない人は自身の探偵としての能力の幅を広げることができなくなります。
地理(道路や鉄道路線)に詳しい
地理に詳しくなると、到着までの時間を計算したり、目的地まで素早い移動が可能になります。
探偵の仕事でもこういった細かいことが重要になることも多いです。対象者が向かっている方面の予想やその先の展開の予想にも役立ちます。
今はスマホですぐに調べられますが、そんな時間的余裕がないこともあるので調べなくても見当がついたり、駅の構造や乗り換え路線などにも詳しくなっておきたいところです。
法律に詳しい
何も弁護士のように詳しくなる必要はありませんが、特に人のトラブル解決に役立つ法律の知識があると相談者に対して幅広い対応が可能になります。
また、尾行現場においても何が調査において重要なのか、どのような証拠を取ればよいのか、という点において多少の法律の知識は必要となります。
身体能力が高く、社会経験が豊富
また、現場での様々な状況に対応するためには、体力や身体能力の高い人、社会経験が豊富な人の方が向いています。
但し、このような要素を全て兼ね備えている探偵はそれほど多くはいないでしょう。
例えば、若くして探偵になれば、探偵経験は長い分、豊富な社会経験を積むことはできませんし、ある程度の社会経験を積んで年齢を重ねてから探偵になると、実際の尾行・張り込みでの身体能力・体力面で劣るようになるからです。